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2016年12月 1日 (木)

創業者 丸山官一について

今回は丸山製作所の創業について書きたいと思います。

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弊社の創業は昭和33年11月になります。
私の祖父、丸山官一(かんいち)が44歳の時に汎用旋盤、ペンチレス、ボール盤
で仕事を創めました。
当時、庄和町にはリズム時計の工場があり、協力企業が周辺に沢山あったそうです。
長男が寝ていた三畳間を改装して機械を置き、狭いスペースながらも官一、妻の三好
長女の三人で生産を開始しました。

創業時は注文がもらえても手元にお金がなく、材料を買うのにも一苦労だったそうです。
そのため官一は、段取時の材料をムダにしないように、大根で試作品を作り、寸法を
出してから生産を開始するなど、工夫を惜しまなかったようです。今では考えられないと
思いますが・・。

若い頃から軍事工場、造幣局などで旋盤工として働いていた官一は、加工の技術を
必死に覚え、人より早く一人前の職人になる努力をしていたようです。
ある時、知り合いの工場で人手をかけずに自動で生産が出来るカム式旋盤を見た時、
「俺のこれからの仕事はこれだ!!」と熱い気持ちになり感動したそうです。
その後、丸山製作所は自動旋盤の業界へ参入する事となります。

お客様から信頼が厚く技術に関しても詳しかった為、納品に行くとお客様から呼び止められ
「ちょっと機械の段取見ていってくれないか?ここの加工どうしたらいいだろう?」
と相談される事も多かったようです。
朝一番で納品に出かけると、午前中はお客様の工場に入り浸り、自分の仕事そっちのけで
お客様の仕事を手伝っていたそうです。おかげで自分の仕事が間に合わず、徹夜する
こともあったそうですが(笑)。

この話を聞いたとき、今も昔も、お客様に喜んでもらいたい、「笑顔」を作りたいという精神は
一緒なのだなと言うことをあらためて思いました。

昭和59年6月9日69歳で亡くなりましたが、官一が妻の三好と創めた工場が、皆様のお陰で
今の規模に成長できた事はとても喜んでいると思います。

これからも人の「笑顔」を作れる会社を目指し、頑張ってまいります。

丸山善之