2025年4月 7日 (月)

「4 BAR FACTORY」を目指して⑧

久しぶりとなりますが、電気使用量の推移に
ついてまとめましたので、ご報告となります。

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2025年3月までの平均値となりますが、
稼働状況は昨年よりも2%伸びていますが、
電力使用量としては-13%削減となりました。
全ての設備は、0.35Mpaの設定が完了しており、
今後は、コンプレッサー自体の吐出圧力を
下げていく活動を進めて参ります。

現在、工場全体の電気使用量を把握することは
出来ますが、設備毎の電力を測定することが
出来ていません。

そこで、株式会社SIRC社の
IOT電力センサユニットを導入しました。

IoT電力センサユニット - 株式会社SIRC

設置自体はクリップで挟むだけなので、
5分もかからず取付完了です。

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設備毎の改善効果が見える化できますので、
データが溜まって、効果検証できるのが
楽しみです。

さて・・週末は暖かかったので、桜も満開でしたね。
いつもお世話になっている「そば処桂」さんの
桜も見事に咲きました。

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桜を見ると、なんだかホッとします。
日本に生まれて良かったなと思います。

2024年10月22日 (火)

「4 BAR FACTORY」を目指して⑦

9月の電気使用量、金額が確定しました。
な、なんと・・

電気使用量は前年比28.56%減
電気料金は前年比18.74%減。

202410

ここまで良い結果が出たことに、
びっくりしました。

AMSを設置し、「見える化」を行ったことで、
①今まで気づかなかった、無駄なエアーを削減
 できたこと。
②設備のエアー圧設定0.35MPaにチャレンジ
 できたこと。
③省エアー機器への切り替えを検討できたこと。
④改善の効果がすぐに把握でき、活動を行う
 上での羅針盤となったこと。
⑤働く社員の、「空気はタダではない」という
 意識が変わったこと。
このような効果がありました。

昨年からいろいろなDX化を進めて参りました。
設備投資をすることで「見える化」ができますが
見えただけでは効果が出てきません。
見えてきた無駄な部分を、いかに改善できるかが
ポイントになりそうです。
DX化を進めるメリットは、改善を進めるための、
沢山の「種」を提供してくれる事。
そしてその「種」を実らすために、羅針盤を
確認しながら、改善を良い方向に進められる事が
一番のメリットなのかもしれません。

2024年10月 9日 (水)

「4 BAR FACTORY」を目指して⑥

今回は、AMSのアイソレーション機能を
使用して、機械停止時のエアー遮断による
使用量改善を行いました。
Ams

加工設備には、常時エアーパージが行われており、
稼働していない時でも、エアーが使用されています。

NC自動旋盤で無人運転を行う際、夜間は
オートバーのストッカーに材料がなくなった時や、
設備アラームが出た時点で稼働停止となるのですが、
停止した時点で、エアーを自動で遮断し使用量を
抑えようという考えです。

まずAMSに遮断機器を連結しました。
(VP346E-5KV0Z1-X660)
パトライトから信号を取っており、緑ライトでは
エアーが流れ(1分当たり43L)、

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赤ライトが点灯するとエアーを自動で遮断します。
(1分当たり0L)

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Amv_4

効果金額算出の為、Y’s Premium MESで
実績データの分析をしました。
9月の設備非稼働時間は全体で2947時間と
なります。

Ys_mes
また、材料終了以外での稼働が停止した理由
としては、切粉の嚙み込みによるアラームが
多かった事が判明しました。

切粉については、今後改善活動を進めて
参りますが、この非稼働時間のエアーを自動で
遮断することが出来たとすると月30,000円の
削減となり、年間では約400,000円ほどの
効果となりそうです。

改善の活動としては、非稼働時間をいかに
減らせるかがポイントになりますが、停止した
設備に対してエアーを遮断するだけでも、
効果が期待できそうです。 

2024年9月30日 (月)

アマノ様 CYBER XEED導入

現在、勤怠管理や給与明細の発行などは
全て紙を使用し行っていました。

毎月の紙の使用量の削減や、管理工数の
削減を目的にアマノ様のCYBER XEEDの
導入を決定しました。

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今後、岩手県への進出が決まっており、
拠点が離れ複数になってしまう事もあり、
管理をどのように行うか検討してきましたが
①クラウドで使用できること。
②休暇の申請、勤務状況、有給取得状況、
 残業時間の管理が個人の携帯端末より
 行えること。
③給与明細、就業月報なども携帯端末で
 確認でき、紙の使用量削減につながること。
などの効果が決め手となりました。

アマノ様の旧タイプのシステムは使用して
いたので、大きな変化は無さそうですが、
個人の端末より申請をして頂くための
教育が必要になってきそうです。

8月の給与より、導入を始めましたが、
今のところ順調に運用できております。

これも経理のDX化になりますね。
少数精鋭で生産を行っていくために、
投資は大切だと改めて思いました。

2024年9月20日 (金)

「4 BAR FACTORY」を目指して⑤

レギュレーターのバルブを絞り、エアー圧力
0.35MPaでの生産を行っておりますが、
大きな問題は発生しておりません。

8月の電気使用量はというと・・
昨年比で使用量で25%削減、電気料金で8.5%削減
という結果でした。凄い!!!

AMSを導入し、エアーの見える化を行うことで、
改善活動を進めるうえでの羅針盤になると思います。
今後も活動を継続して参ります。

<二酸化炭素排出量>8_2
<電力使用量 金額>
8

2024年7月30日 (火)

「4 BAR FACTORY」を目指して④

工場長のひとことで、レギュレーターの
バルブを絞ってから10日ほど経過しました。
特に大きな問題は出ていなかったので、
本社工場全体に展開してみる事としました。

本社工場にはNC自動旋盤は30台ほどあり、
一台ずつエアー圧力を0.35MPaに設定して
いきます。
恥ずかしながら、今まで設備のエアー圧力
設定をあまり意識していなかったので
0.5から0.7MPaまでバラバラでした。

設定が完了し、モニターで確認しましたが
全ての設備が0.35MPaで表示されています。

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このまましばらく検証を続けて参りますが、
8月の電気代がどのように変化するか楽しみです。

2024年7月24日 (水)

グループウェア「NI Collabo 360」

今期の経営課題の一つに、社内コミュニケーションの
強化という課題があります。
Hasimoto
今後、拠点が増える事を想定し、ますます人の
コミュニケーションの重要性を感じています。
そこで、最近橋本環奈さんがCMをしている、
グループウェア「NI Collabo 360」の導入を
決定しました。

スケジュール管理、文書共有管理、
プロジェクト管理、社内メール、掲示板などの
機能があることと、自社内の仕組みを簡単に
カスタマイズできる事が決め手となりました。

本日は、管理職向けの導入勉強会を実施しました。

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今回は、管理職が基本操作について学びましたが、
今後は全社員に展開していきたいと考えています。

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社内情報共有ができる事と、BCPの対策にも
つながる、災害時の緊急連絡や安否確認にも
使用することが出来そうです。

価格帯も魅力的でしたし、便利な良い製品が
できてきますね。
使いこなせるよう、頑張っていきましょう。

2024年7月11日 (木)

「4 BAR FACTORY」を目指して③

今回は、各設備で使用しているエアー圧について
調査してみました。

弊社はNC自動旋盤をメインで使用しております。
メーカーのエアー圧推奨は0.5MPa。
いろいろと調査しましたが、基本は0.5MPa以上が
推奨となっており、それ以下での使用は保証が
難しいとの回答でした。

せっかくAMSでエアーの見える化が出来たので、
エアー圧0.35MPaで加工した場合、どのような
問題が出るのか調査してみました。

その結果、チャックの把握力の低下など、
いろいろな課題が見えてきました。が・・ 

工場長がひとこと呟きました。
「ん~とりあえず、やってみるか・・」
問題点を確認しながら、少しずつ
レギュレーターを絞って圧力を下げてみる事に・・。

0.45・・問題なし。

0.4・・問題なし。

0.35・・ん~問題なし。

2週間程度、品質の確認をしながら量産を
実施しました。品質にも問題なし、設備の
アラームに関しても問題なさそうです。
なんだか良い予感(笑)

もう少し検証を進めてみたいと思います。
Img_0732

2024年6月 7日 (金)

「4 BAR FACTORY」を目指して②

今回、SMC社製のインパクトブローバルブ
IBV11を使用してみました。

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このバルブの特徴は、高いピーク圧力で、衝撃力を
増大できる事。つまり瞬間的なエアブローを行い
短時間で、効率的な作業を行うことが出来ます。

NC自動旋盤で加工中、切粉除去作業を行う為に
エアブローを行うタイミングがあります。
プログラムで信号を出し、一定秒数ブロー作業を
行いますが、これが結構なエアーの使用量に
なっていると考えました。

早速AMSで、エアーの使用状況を確認します。

<改善前>
Ibv11

加工している部品の形状によって、切粉除去の
為に使用するエアブローの秒数は変わりますが、
この時に生産していた部品で、平均値116Lの
エアーを消費していることがわかりました。

動画  エアーの音を聞いてみてください。
https://youtu.be/OSQcgfubSis?si=pZAnHy3zm7mrZPmB


<改善後>

Ibv11_2
インパクトブローバルブを設置し、必要な
タイミングで間欠的にエアブローするよう変更
しました。結果、稼働時の平均値で10Lの消費に
抑えられ、衝撃力が高いので、切粉除去の状態も
問題なさそうです。

動画 エアーの音を聞いてみてください。
https://youtu.be/Y9ddrOedJ5g?si=9shLeiAXchhH5Fst


<改善効果>
SMC社のHPで公開している、計算ソフトで、
改善効果を計算してみました。
対象製品を、1年間連続で加工したと仮定すると・・。

改善前116L、改善後10L
AMSでは5分当たりの表示なので、使用量を
1分当たりに変換すると改善前23L、改善後2L
となります。ソフトで計算してみると。

Ibv
年間で26,460円改善された事になります。
設備50台ほどに展開できたとすると、
年間1,323,000円の予測効果となりそうです。

おっ・・。凄い!

設備の状況、加工する部品の形状によっても
使用可否がありますので、マッチするものと
そうじゃない場合もありますが、トライして
みる価値はとてもありますね。

その他の効果として、短時間のエアブロー
ですので、オイルミストの発生を抑える効果も
高そうです。工場環境の改善も、期待が出来ます。

改善した効果を検証し、お金で「見える化」
できることは、活動のモチベーションとなります。

2024年6月 3日 (月)

「4 BAR FACTORY」を目指して①

AMSを導入し、空気圧力、使用量の
「見える化」が進みましたので、
いよいよ改善の活動を進めていきます。 

「4 BAR FACTORY」とは・・。
通常工場で使用されている、
コンプレッサーの圧力は、7から8気圧で
使用されていますが、低圧化の改善を
行い、半分の4気圧で回せる工場を
目指そうという活動になります。
設定圧力が半分になることで、使用する
電力も削減されます。

先日、ある営業さんと話をしていて、
「社長、空気の値段っていくらか
知ってますか?」と質問されました。

「え?目に見えないし、売ってるものでも
ないから、もちろん0円でしょ・・。」と私。 

皆さんは空気っていくらだと思いますか? 

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上記のグラフは、一般的な工場の電力料金の
内訳です。
丸山製作所の、年間の電力料は5400万円。
工場の20%が、圧縮空気をつくるコンプレッサー
の費用だとすると年間1080万円・・。
衝撃の事実。た、た、高い!!

これから改善活動を進めていきますが、
効果をお金に換算して評価していきたいと
思っています。お金で「見える化」すると、
衝撃が大きいですよね。

電気代も毎年高くなっているので、改善効果
に期待です!

私たちの身近にある空気。生きていくための
大切な、地球の資源です。
丸山製作所でも取り組みを進め、
コンプレッサーの低圧化を目指して参ります。