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2024年4月23日 (火)

DX化の取り組み① エアマネジメントシステム

今期の経営課題であるDX化の取り組みについて
ご報告させて頂きます。

エアマネジメントシステムの導入について。
エアマネジメントシステム(AMS)とは、
空気消費流量をモニタリングし、最適な圧力調整
を行うことで、コンプレッサーの消費電力の削減
を目指すシステムです。

エア消費を見える化し、改善活動を進めることで、
使用量を削減し、最終的に加工設備の低圧化を
目指しますが、これもSDGsの活動の一つですね。

現在使用しているエアタンクの圧力が0.75MPa。
加工設備が0.5MPaとなっています。
目標は0.4MPaを下回ることを目指し活動を行いますが、
実際にやってみないとわからない部分もあり、
設備の稼働状態、出来た製品の品質確認を行いながら
実施する必要がありそうです。

まずは、取り組みを行う上での第一歩・・。
実際の各設備のエア消費の見える化です。

今回、本社工場のすべての設備に、エアマネジメント
のハブと、無線アダプタを設置しました。

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設置は、私たちも一緒に作業を行ったのですが、
既存の設備にも、簡単に取り付けができました。
コンプレッサーを止め、休日に作業を行いましたが
無事に設置作業が完了し、ホッとしました。

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収集したデータも無線で飛ばせるので、配線などの
心配もなく、見た目もスマートです。

Img_8762

全体の監視は、エアモニタリングViewerを使用し
確認していきます。

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全ての設定が完了し、設備毎の「圧力」「流量」
「温度」がリアルタイムで見えるようになりました。
設置し全体を見てみると、設備毎に圧力設定が
若干ばらついたので、早速各設備の調整を実施
しました。

年に何度か、工場の稼働を止めるタイミングが
あります。静かな工場から「シュー」っとエアーが
微かに漏れている音が聞こえてくるのです・・。
気になって気になって・・。
あーもったいないと思い、どこの設備から漏れて
いるのか探して、修繕するのも一苦労でした。

このシステムのお陰で、どの設備に問題があるか
ピンポイントで発見ができそうです。

無駄なエアーの使用を抑えていく事で、
コンプレッサーの稼働を抑え、電気量の削減
二酸化炭素排出量の削減につながりますね。
工場全体の、エア使用状況を把握することは
今まで無かったので、今後が楽しみです。

現在、本社工場の電気料金は約200万円/月。
年間2400万円になります。
一昔前と比較すると、目が飛び出るほど高い!

エアーの圧力を現在の0.5MPaから0.15MPa
削減できると、数字上の計算では300万円ほど
削減が出来そうです。

改善活動を進めるにも、まずは現状の見える化!
まんまる笑顔製造工場として、環境にも、
会社の利益にもプラスになる活動になりそうです。

システム設置にご協力いただいた皆様。
ありがとうございました。